5月5日に結婚式を挙げる姪から電話がかかってきた。ウェディングドレスを一緒に見て欲しいのだと。「普通ならそれは母親の嬉しい役目よ。」その言葉を口にしなかったのは、彼女の実家は神戸にあり、見に行きたい日本で最大手のウェディングドレス販売店本社は東京にあったからだ。
でも…。「結婚式は神戸のホテルでするのなら、ウェディングドレスはそちらで借りた方が」と言いかけると、「彼がね、」と続けた。「彼がウェディングドレスは買ってやりたいって言うの。」今時の若者の感覚を新鮮かつ興味深く覚えながら、一緒に付いていけない彼のために試着姿を写真に収めたいという姪の願いを主人が快く受けて、三人で某ウェディングドレス店の前に立った。
まるでお城のような外観をもつ本社ビルに、ウキウキしながら駆けあがる姪。似合うのがあればよいのにとその後ろを追った。
試着できるドレスには限りがあったけれども、どれも自由に写真撮影が許された。彼女の気に入ったドレスの額が私たちを驚嘆させた。ドレスだけで50万するのだという。それにティアラや手袋、ハイヒールにいろいろ。買ったり借りたりするにせよ、総額は60万円をくだらないだろうから。
そして、なんとホテルへの持ち込み料がまた高額なのであった。
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